2024年度 知と地の創造拠点フォーラムが開催されました
2025/03/31
- 連携?貢献
- 学び
- 教育

2025年3月14日、「知と地の創造拠点フォーラム」が大宮キャンパスで開催されました。本イベントは、本学が推進する産学連携活動の事例を、企業?自治体?関連団体?地域の方々に広く理解してもらう機会を設け、学生の参画研究成果発表に対して参加者からの評価を広く受けることで産学連携を通じた人材育成の推進を目的としています。
第1部「社員の成長と企業の未来を支える新しい学びの実践」では、はじめに経済産業省関東経済産業局 地域経済部 産業人材政策課 杉原 総一郎課長補佐から「リスキリング推進に向けた経済産業省の取組」について紹介がありました。昨今、デジタル化が急速に進む社会ではリスキリングや人材育成があらゆる世代で求められるとし、当局が提供するキャリアアップ支援事業や中小企業経営者等への研修プログラムについて説明されました。続いて、一般社団法人社会実装推進センター(JISSUI)猪俣 涼也理事による「"高等教育機関における共同講座"による新たな学び事例と人材育成効果の紹介」では、オープンイノベーション関連政策などの実証支援や、高等教育機関との共同研究講座の事例について述べられました。NECネッツエスアイ株式会社 社会?環境ソリューション事業本部基盤技術開発本部 林 伸次本部長代理からは、本学と実施する共同講座の概要について説明がありました。2023年9月に締結した包括協定に基づいた共同講座は、本学の強みとするデータサイエンスとNECネッツエスアイが強みとするビジネスノウハウを掛け合わせたもので、今年度実施された講座に関して成果報告が行われました。最後に、システム理工学部?後藤裕介准教授からは、「未来洞察に基づく顧客解決のための事業構想の方法論」としてカーボンニュートラルの実現に向けた事業構想について、これまでの取り組み事例から講座運営の仕方などの提案がありました。
第2部「第11回 COC※学生成果報告会」では、地域課題解決のために学生たちが取り組んだ研究プロジェクト9件について、各プロジェクトの代表学生からの成果発表が行われました。対象エリアの課題を学生ならではの視点で捉えた提案に対し、各企業や自治体、後援機関からは発表内容を深掘りするための多くの質問が挙がりました。後援機関らによる投票の結果、プロジェクトNo.003「産学官連携スキームによるアントレプレナーシップ教育の充実」(代表教員:システム理工学部?長谷川浩志教授)が金賞に輝き、その後の情報交換会で授賞式が行われました。
※地(知)の拠点整備事業(COC事業)とは
芝浦工業大学は2013年から5年間にわたり文部科学省より「地(知)の拠点整備事業(COC事業)」に採択され、補助金をもとに教育?研究?社会貢献活動に取り組みました。COC事業は、地域社会と連携し、「地域のための大学」として全学的な教育カリキュラム?教育組織の改革を行いながら、地域の課題(ニーズ)と大学の資源(シーズ)の効果的なマッチングによる地域の課題解決を行います。更には地域社会と大学が共同して課題を共有し、それを踏まえた地域振興策の立案?実施まで視野に入れた取り組みです。2018年からは、本学の自己資金にて活動を継続しています。
プロジェクトNo | 代表教員氏名 | 学部?学科 | 研究課題 | 連携地域 |
001 | 村上 嘉代子 | 工学部 | 少子高齢化社会へ向けたインバウンドとウェルビーイングのプロモーションによるビジネス創出のためのローカリゼーションプロジェクト | さいたま市、那須エリア、関東中心部から北東における各主要地域 |
002 | 石﨑 聡之 | 工学部 | 定期的なARスポーツの実践は地域高齢者の体力を向上させるか? | さいたま市内 |
003 | 長谷川 浩志 | システム理工学部 | 産学官連携スキームによるアントレプレナーシップ教育の充実 | 埼玉県(さいたま市、川口市、熊谷市含む)、栃木県那須町、兵庫県(姫路市、神戸市)、富山県富山市等 |
004 | 市川 学 | システム理工学部 | 社会システム科学のアプローチによる課題解決:最適手法の探索と適用2024 | 東大宮、栃木県那須町、沖縄県那覇市、和歌山県、熊本県 |
005 | 鈴木 俊治 | システム理工学部 | 社会人基礎力向上を目指す地域志向活動型アクティブ?ラーニングのカリキュラムマネジメントと教育アセスメント | さいたま市内3地域、埼玉県内3地域、首都圏内6地域 |
006 | 橋田 規子 | デザイン工学部 | 地域に貢献できる大学パブリックスペースの提案 | 豊洲 |
007 | 志村 秀明 | 建築学部 | 江東区内部河川?運河の活用とコミュニティ強化 | 江東区、中央区、福島県南会津町 |
008 | 小柏 典華 | 建築学部 | 「木のジャングルジム」を使用した伝統木造構法の木育実践 | 豊洲、埼玉県 |
009 | 小菅 瑠香 | 建築学部 | 豊洲四丁目団地における安全?安心なコミュニティ形成プロジェクト | 江東区 |









